優れたクリエーターを発掘する映像フェス「ＤｉｇｉＣｏｎ６ ＪＡＰＡＮ Ａｗａｒｄｓ」の授賞式が２４日、東京・目黒区の東京都写真美術館ホールで開催され、審査員の片桐仁（４６）らが出席した。
同フェスは“デジコン”の愛称で親しまれ、今年は２２回目の開催。実写やアニメーションなどジャンルを問わない１５分以内の短編を募集し、今年は３７２作品の力作が寄せられた。
最高賞のＧｏｌｄは金子勲矩さんの「Ｔｈｅ Ｂａｌｌｏｏｎ Ｃａｔｃｈｅｒ」。頭部が風船の人間が生きる世界で、頭部がおのの人間が徘徊するストーリー。力強いインパクトのある映像が特徴だ。
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金子さんは「すごく驚いている。まさか受賞できるとは思っていなかった」と喜びを表現。制作意図については「おの人間の淡々とした生きざまをみて、人それぞれ、さまざまなことを考えてほしかった」と語った。
登場するキャラクターにせりふは一切ないが、金子さんは「僕自身は、おの人間から解放感を感じる」と説明。審査員は授賞理由について「欠落した世界観が、みるものに深みと味わいを与える」と話していた。
前回２１回で金子さんは機関車人間を描き、Ｎｅｘｔ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ賞を受賞。制作者としては「頭がモノの人間が好きなのかも」と苦笑していた。受賞作は１１月２８日開催でアジア各国のＧｏｌｄ作品が集まる「ＤｉｇｉＣｏｎ６ ＡＳＩＡ」に出品。頂点のグランプリを狙う。
秀作がそろう各受賞作品はｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｂｓ．ｃｏ．ｊｐ／ｄｉｇｉｃｏｎ／２２ｎｄ／ｗｉｎｎｉｎｇ／ｒｅｇｉｏｎａｌ．ｈｔｍｌで公開中。授賞式ではＴＢＳの日比麻音子（２７）、宇賀神メグ（２４）の両アナウンサーが司会を務めた。