【40代からの毎日を応援する大人くらぶ】歩いてみよう 奥多摩めぐる奥の紅葉みち

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【40代からの毎日を応援する大人くらぶ】歩いてみよう 奥多摩めぐる奥の紅葉みち
関東随一の霊場へ…色づく山道をハイキング
 ケーブルカーにパワースポット…道中も楽しさいっぱい
 東京・新宿から約90分。青梅・奥多摩エリアは紅葉の最盛期を迎えようとしている。標高929メートルの御岳(みたけ)山の武蔵御嶽(みたけ)神社は、関東随一の霊場として昔から人々の信仰の対象であり、最近は「強力パワースポット」として注目されている。山上には御師(おし)と呼ばれる神官たちが営む宿坊が点在。岩場を中心とした散策路「ロックガーデン」は、紅葉と渓谷のせせらぎ、秋の山野草などが訪れる人を出迎えてくれる。JR御嶽駅周辺の多摩川沿いには、美術館や酒蔵なども点在し、ハイキングの後に立ち寄るのも楽しい。

「ロックガーデン」の紅葉

 新宿から90分で
 見慣れたJR新宿駅から中央線沿線の風景が、青梅線に入り、御嶽(みたけ)駅が近づくとがらりと変わる。車窓には山の稜線が続き、御岳渓谷の緑が目に優しい。奥多摩歩きの拠点であるJR御嶽駅は、「山の駅」らしい木造のかわいらしい駅舎だ。駅前には日本画の巨匠、川合玉堂の作品を展示する玉堂美術館への案内板が立っている。
 同駅から、御岳(みたけ)山頂に向かうケーブルカーの駅までバスで約10分。ケーブルカーは標高差約423メートル、最大斜度25度の急勾配を約6分で上る。山頂の御岳山駅は紅葉の名所で、山全体が秋色に染まり始めている。

ケーブルカー御岳山駅

 山の中心は、関東随一の霊場として人々の信仰の対象である武蔵御嶽神社。創建は2000年以上前の崇神天皇の時代といわれ、天平時代の736年に行基が東国鎮護のために蔵王権現(ざおうごんげん)を勧請したことで東国の蔵王信仰の中心となったという。
 権禰宜(ごんねぎ)の天野宣子さんは、「中世の有力武将たちも信仰していました。徳川家康は、関東に封じられたときに、当時、南向きに建っていた社殿を江戸城守護のために東向きに建て替えました。このころから、庶民の御嶽詣(みたけもうで)が始まったようです」と解説する。

武蔵御嶽神社・拝殿

 江戸時代の庶民たちは土地ごとに「講」(1つの信仰で結びついたグループ)を結成して御嶽詣に訪れたといわれ、現在も神社周辺には「〇〇講」の目印が立っている。この「講」の人々が宿泊したのが山頂周辺の宿坊だ。現在も25軒の宿坊があり、その中で最も古い家の一つが「東馬場」と呼ばれる馬場家だ。重厚な茅葺屋根がひときわ目を引く馬場家の建物は、東京都の有形文化財に指定されている。

宿坊「東馬場」

 ビジターセンターで御岳山の自然ガイドを務める馬場晃一さんによると、「御岳山では、神主のことを御師(おし)と呼び、遠方からくる参拝客をもてなすために宿坊を営むようになりました。今は、『講』に関係なく一般の方が宿泊できます。御岳山の特別な気分が味わえますよ」。
 毎日変わる風景
 かくいう馬場さんは「東馬場」の跡取り。御岳山で生まれ育ったが、山の自然のすばらしさを意識するようになったのは、ガイドの仕事を始めてからだという。
 「山の風景は日々、違っていて飽きない。カエデなどの紅葉が素晴らしい御岳山の秋は、山野草の花や赤い実を見つけるのも楽しい。ロックガーデン(御岳岩石園)では、ゴロゴロした岩が続く散策路が色づいた落ち葉で埋め尽くされて、この時期しか見られない美しさに出会えますよ」と馬場さんは語る。
 “都内の秘境”へ
 岩山の隙間から流れ落ちる滝、渓流にひらひらと落ちる真っ赤なカエデの葉…。マイナスイオンを浴びながらのハイキングが楽しめる“都内の秘境”。通勤電車から足を延ばして、秋の休日を楽しもう。
「パワースポット」の宝庫 自然を生かし渓流と露岩を利用
 【岩石がゴロゴロ。ワイルドな散策路「ロックガーデン」】

清流のほとり「ロックガーデン」

 「ロックガーデン」(御岳岩石園)は、昭和10年に東京都緑地計画に基づいて造られた由緒ある遊歩道。遊歩道だからといって軽く考えてはいけない。案内役のビジターセンターの馬場さんによると「渓流と露岩などを利用したルートで、自然を生かしているので、足元のゴロゴロした岩には苔がびっしりとついていてすべりやすい箇所もあり、ワイルドですよ」。「奥御岳渓谷」とも呼ばれるだけあって、足元をトレッキングシューズで固めて歩いている人がほとんどだ。
 全長は約1500メートルほどだが、アップダウンの繰り返しで、山歩きの気分を満喫できる。途中、沢の水に触れてみたり、大小7つの滝が集まる「七代の滝」や鉄梯子を上った先に現れる「天狗岩」、神職たちが「滝行」を務める「綾広の滝」など、「パワースポット」の宝庫としても注目されている。
季節を彩る山草花にも足を止めて
 大自然に包まれる小さな花を探して
 【秋の山野草を見つける】
 大自然に包まれて癒される御岳山。秋ならではの楽しみが、山野草などを見つけることだ。
 10月下旬から11月中旬頃は、黄色い小さな花をつけるヤクシソウ、薬草としても用いられたリンドウ、「季節はずれの桜」ともいわれるジュウガツザクラ、赤い実が鮮やかなミヤマシキミやツルリンドウの実などが、散策路のそばに隠れている。

リンドウ

ミヤマシキミ

アキノキリンソウ

創業300年超の酒蔵…庭園でひと休みも
 【奥多摩の地酒を庭園で楽しむ】
 地酒「澤乃井」で知られる奥多摩の酒蔵、小澤酒造。創業は「忠臣蔵」でおなじみの赤穂浪士の討ち入りがあったとされる元禄15(1702)年。奥多摩の湧き水を使い、「酒造りは神事なり」の精神で300年以上も酒を造り続けてきた。

地酒「澤乃井」で知られる奥多摩の酒蔵、小澤酒造

 酒造りの工程が分かる酒蔵見学ができるほか、多摩川の上流に面した酒蔵内の庭園では、こんにゃくのみそ田楽や自家製豆腐といった軽食と地酒が楽しめるオープンテラスも用意。仕込み水で淹れたコーヒーも絶品だ。御岳山歩きで疲れた帰り道に立ち寄る人も多いという。
 ●ガイド●
 御岳山へは、JR新宿駅から中央線・青梅駅乗り換え、御嶽駅下車。JR御嶽駅からは、ケーブル下行きのバス終点下車(約10分)。徒歩約5分の滝本駅からケーブルカーで約6分で御岳山駅に到着。御岳山駅からロックガーデンへの往復は約3時間。
 (提供 東日本旅客鉄道株式会社) 

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 【40代からの毎日を応援する大人くらぶ】歩いてみよう 奥多摩めぐる奥の紅葉みち