将棋の第70期王将戦挑戦者決定リーグは26日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、先手の高校生タイトルホルダー、藤井聡太二冠(18)=棋聖・王位=は永瀬拓矢王座(28)に164手で敗れた。通算成績が0勝3敗となり王将位挑戦権獲得が消えた。
「残念ですけど、最後まで全力を尽くしたい」。対局後、激闘をそう振り返った藤井二冠。序盤は、居飛車党の永瀬王座に四間飛車で意表を突かれた。「予想をしていなかった」と主導権を握ることができなかった。
終盤は、互いに4時間の持ち時間を使い切り1分将棋へ突入したが、過去2勝0敗と勝っていた永瀬王座に屈した。
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藤井二冠は王将リーグで、羽生善治九段(50)、豊島将之二冠(30)=竜王・叡王、永瀬王座と3連敗し挑戦権獲得が消滅。2020年度のタイトル戦出場もなくなり3冠目獲得は21年度以降となった。今後は29日に佐藤天彦九段(32)、11月2日に広瀬章人八段(33)、同20日に木村一基九段(47)と対局。リーグ残留を目指す。