精悍な中に憂いを感じさせる俳優、田中偉登(たけと、20)。23日に公開された河瀬直美監督(51)の「朝が来る」や女優、黒木瞳(60)がメガホンを執った11月6日公開の「十二単衣を着た悪魔」と話題作への出演が続くネクストブレーク候補だ。
2012年にテレビ朝日系「13歳のハローワーク」でTOKIO・松岡昌宏(43)の幼少時代を演じて子役デビュー。今年はNHK連続テレビ小説「エール」で主人公(窪田正孝)の実家の呉服店で働く若手従業員役で朝ドラ初出演も果たした。
養子を迎えた家族と産みの母の葛藤を描く「朝が-」では14歳で出産する少女(蒔田彩珠)の相手となる中学生役。撮影前、河瀬監督の提案で中学校に通い、「中学生になりきるために授業を受けたり、給食を食べたり、何もかもが新鮮でした」と独特の役作りに感嘆した。
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「十二単衣-」では現代から源氏物語の世界にタイムスリップした主人公(伊藤健太郎)と心を通わせる春宮を演じ、「黒木さんが一対一で台本の読み合わせに付き合ってくださり、せりふの息遣いなど教わりました」と刺激を受けた。
大人の演技派へと進化真っ只中の田中は「男らしく、渋い大人になりたい。ぶっ飛んだ役も演じたいし、役者として振り幅の広い人になりたいです」と目を輝かせた。