脚本家でもある内館牧子の小説を原作に、源氏物語の世界に紛れ込んだフリーター青年(伊藤健太郎、23)が、三吉彩花(24)の演じる弘徽殿女御(こきでんにょご)に翻弄されながらも成長していく姿を描く。
「演者のときもそうだから」と、伊藤とは丁寧語で接したが、「夫婦だって、ケンカするときほど丁寧言葉になるじゃないですか。逆にため口の方が、彼らにとっては緊張がほぐれたかも」と苦笑い。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
しかし、女性監督らしい気配りも。撮影前から三吉をマンツーマンで指導したところ、「撮影に入ったら自分なりの弘徽殿を見つけてくれていて頼もしかった」という。
それでも撮影中に「足りない」と感じたときは「大きな声で言ってナーバスになられても…」と耳元でアドバイス。ささやき効果で若い俳優陣を好演に導き、「ちょこっと成長したかも。1ミリくらいは」と、自身の演出力アップにも手応えを口にした。