追突事故を起こし、飲酒運転の発覚を免れるために負傷者を残して逃げたとして、自動車運転処罰法違反(過失傷害アルコール等影響発覚免脱)などの罪に問われた、2014年ソチ冬季五輪スノーボード男子ハーフパイプ銅メダリストの平岡卓被告(25)=奈良県御所市=に奈良地裁葛城支部(奥田哲也裁判官)は29日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。
判決理由で奥田裁判官は「誠に身勝手な動機で、規範意識が薄い」と指摘。一方でスポンサー契約が打ち切られたことを挙げ「一定の社会的制裁を受けた」として執行猶予を付けた。
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被告は「追突した車の女性にけがをさせたのは認めるが、それ以外は僕の責任ではない」と一部否認。弁護側はスポンサー契約を打ち切られ、社会的制裁を受けたとして執行猶予を求めていた。
判決によると、昨年9月29日午前9時55分ごろ、奈良県葛城市内の道路でアルコールの影響が残る状態で乗用車を運転し軽乗用車に追突。軽乗用車の女性や近くにいた5~86歳の男女計6人にけがを負わせ、救護措置や警察への通報をせずに車で逃走した。