若手人気俳優、伊藤健太郎容疑者（２３）が２８日夕、乗用車を運転中にバイクに衝突し、そのまま現場から立ち去ったとして２９日、自動車運転処罰法違反（過失傷害）と道交法違反（ひき逃げ）の疑いで警視庁原宿署に逮捕された。
伊藤容疑者は、２０１７年のＮＨＫ「アシガール」で戦国時代の若君役を演じて注目され、翌年の日本テレビ系「今日から俺は！！」のツッパリ役が話題になった。
１９年はテレビ朝日系「必殺仕事人２０１９」、映画「惡の華」に出演。同年後期に放送されたＮＨＫ連続テレビ小説「スカーレット」で、戸田恵梨香（３２）演じるヒロイン・川原喜美子の白血病を患う息子、武志役の繊細な演技で視聴者をくぎ付けにし、一気に知名度を上げた。
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今夏には映画「のぼる小寺さん」、「今日から俺は！！劇場版」、「弱虫ペダル」などが公開。時代劇、現代劇を問わず演じられる貴重な存在で、売れっ子に成長した。
だが、ブレーク前の伊藤容疑者を知る一部の関係者からは「最近の人気で天狗（てんぐ）になっていた」という声も上がっている。
複数の関係者によると、伊藤容疑者は酒が好きなやんちゃな性格で、ある関係者は「撮影現場に酒の匂いをさせてくることもあった」と証言。当時の事務所は礼儀やあいさつなどの指導はもちろん、ブレーク前は車の運転を禁止していたが、徐々に大きな仕事を任されるようになると、注意をする周囲の大人たちに煩わしさを感じるようになったという話もある。
今年４月にはデビュー前から二人三脚で頑張ってきた担当者が退社し、同９月には伊藤容疑者も現事務所に移籍。苦言を呈してくれる人と別の道を進んだことが転機となり、自由奔放さが増していったとの情報もある。身をていして守ってくれていた関係者のありがたみを感じているに違いない。