コロナ禍でハロウィーン当日を迎えた31日、例年、大勢の若者や外国人らが詰めかける東京・JR渋谷駅周辺の繁華街では混乱を防ぐため警視庁が警戒に当たった。5年ぶりに土曜日とハロウィーンが重なり、昨年以上にピリピリムード。コスプレした人は8割ほど減ったが、変わらずに仮装して訪れる若者の姿もあった。感染拡大防止策として行われたオンラインでのハロウィーンイベントには「お祭り感がない」と見向きもしなかった。
午後9時を過ぎた渋谷駅前のスクランブル交差点。「大勢の人で大変混み合っています。立ち止まることなく、ゆっくりとお進みください!!」。マイクを手に通行人を誘導する「DJポリス」が声を一段と張り上げた。
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土曜日とあって人の数は多かった。ただ、仮装した人は例年に比べて少ない。都内の男性会社員(30)は「全体の人出は去年の半分以下。毎年来ているけど、ハロウィーンがまだ流行していなかった6、7年前に戻った感じ」と説明。一帯が歩行者天国のようになるスクランブル交差点での交通規制も午後11時時点で行われなかった。
今年、異例の来訪自粛を呼びかけていた渋谷区。ただ、代わりに売り込んだインターネット上の仮想空間「バーチャル渋谷」でのハロウィーンイベントへの来場は、実際に渋谷へ足を運んだ若者らから酷評された。
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