大阪都構想が否決確実となったことを受け、大阪市の松井一郎市長と大阪府の吉村洋文知事らが1日深夜、大阪市内のホテルでそろって会見した。
松井市長は冒頭、投票した有権者に謝辞を述べたうえで、「結果は2度目の敗北。今回は公明党に支援いただいたのに、すべて私の力不足。大勢に支えていただいたにもかかわらず敗北。これは間違いなく民意。しっかり受け止め、今後も大阪がよくなるよう、市の発展に全力を尽くしたい」と敗北宣言。
続けて「これだけの大きな戦いを問題提起できたことは政治家みょうりに尽きる。これからも市と府が一体となり、2025年万博を大成功を収めるために全力を傾注したいので、ぜひこれからも大阪を愛していただきたい」と語った。
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質疑応答で敗因と政界引退について質問されると、松井市長は「敗因は僕の力不足。大きな戦いを2度挑んだ。その間、僕が中心でやってきた。それで負けているので力不足。政治家としてけじめをつけなければならない。市長の任期をもって僕の政治家としての任期は終了とします。次の世代に変わることで、改革の魂を引き継いでもらいたい」と発言。都構想が否決された場合には2023年4月に任期が切れると政界を引退するとしていた“公約”を果たす考えに変わりがないことを強調した。
また、吉村知事は目を赤くしながら「都構想が大阪の成長に必要と思ってやってきた。ツートップでやってきたが力不足。僕が都構想に挑戦することはありません」と3度目の住民投票は行う考えがないと明かした。
そのうえで「僕の進退ですが、あと任期の2年半まっとうしたい。そのうえでどうするかは(任期)終了前に判断したい」とした。