都構想の2度目の住民投票否決が確実になった1日夜、都構想を提唱した大阪維新の会前代表で元大阪府知事、元大阪市長の橋下徹氏(51)がフジテレビ系「Mr.サンデー」(日曜後9・0)に大阪からリモート生出演し、「市民の皆さんの判断」と淡々と語った。
「現状の問題点に人間は寛容だが、将来の不安には神経質になる。現状の問題点を甘受しようという人間の本質かな」と敗因を分析。
3度目はあるかの問いには「もうないと思います。松井さんも負けたら引退と言ってる。吉村世代でよりいい大阪を進めていく方針に切り替えるんでしょう」と話した。
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2015年5月の前回の住民投票では、当時市長として前面に出てアピールした橋下氏だが、今回は応援演説に入ることはなく、「ラスト1週間は住民判断に非常に大事な時期だから」と26日朝のTBS系「グッとラック!」を最後に地上波出演も“自粛”した。
しかし、一部メディアの同日付夕刊1面で「大阪市を4政令市に分割すると、218億円のコスト増」と報じられると激怒。「大誤報」「有権者に誤解を与えた最悪の住民投票」と投稿を続け、SNS上で共鳴する動きも広がった。
ただ、報道機関の出口調査は劣勢で、「Mr.サンデー」放送開始直後の開票速報で賛成票がリードしても、「5年前も直前まで賛成が多かった。今回も変わってくるのかな」とポツリ。
NHKが反対確実を速報する40分前の午後10時過ぎには「大阪市を4つにわけることで大阪市の枠を大阪府に広げ、大阪府全体で大都市行政をやっていこうということだった。そこが市民の皆さんに広がっていかなかった」と早々“敗北宣言”も飛び出していた。
フジでも反対確実が報じられると、「都構想は意味のない運動だったと批判もあるが、これだけの運動を10年間やってきたから府と市が協調関係でやってこれた。悩んで悩んで市民が一票を投じる。確実に大阪の民主主義はレベルアップした」と意義をアピールした。