萩生田文科相、文化遺産選定の在り方諮問　暫定リスト見直しも

　萩生田光一文部科学相は５日、世界文化遺産の国内候補選定の在り方を文化審議会に諮問した。文化審は候補の選考過程などを検証し、来年３月ごろに答申をまとめる。国内候補を記載した国連教育科学文化機関（ユネスコ）の暫定リストを巡っては、その後に必要に応じて見直しを審議するよう求めた。
　諮問では、世界文化遺産を巡る国内の状況について、過疎化や少子高齢化に伴う保存・活用の担い手減少、開発行為への対応といった課題を挙げ「今後も世界遺産の多様性の向上に寄与し、記載された遺産の保護や価値の発信に取り組む」と強調した。

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　その上で、今後の世界遺産登録を推薦すべき資産や、国内審査の在り方について審議を求めた。結果を踏まえ、必要に応じ暫定リスト見直しを検討するよう要請した。