施工不良業者の２６件調査　国や高速会社、福岡で発注

　中央自動車道をまたぐ橋の耐震施工不良問題を受け、赤羽一嘉国土交通相は５日、工事を引き受けた建設会社「大島産業」（福岡県宗像市）が過去約１０年に、国や高速道路会社の発注工事２６件を手掛けていたと明らかにした。全て福岡県内で、国交省などが施工不良の有無を調べている。
　２６件は九州道ののり面補強や、国道２０１号の橋の耐震補強工事など。国交省と西日本高速によると、いずれも通行時の安全に問題がないことを目視で確認した。書面や現地調査で施工状況の詳細を調べる。
　赤羽氏は５日の参院予算委員会で「重大な事故につながらないよう緊張感を持って厳しく対応する」と述べた。立憲民主党の森裕子氏への答弁。

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　中日本高速によると、中央道をまたぐ市道の橋（東京都日野市）の耐震工事で、必要な鉄筋８本が入っていなかったことが判明。中日本高速が再施工し、大島産業に損害賠償を求める。