京阪ホールディングス(HD)が5日発表した2020年9月中間連結決算は、純損益が63億円の赤字(前年同期は151億円の黒字)に転落した。赤字幅は中間決算として過去最大だった。新型コロナウイルスの感染拡大で乗客数が大きく減少しており、終電時間の繰り上げや運転本数の見直しなどのダイヤ改正を検討する。21年にも実施する。
関西では、JR西日本も来春から終電時間を繰り上げるが、大手私鉄で実施方針を公表したのは京阪HDが初めて。保守点検作業の時間を十分に確保し、作業員の労働環境を改善することも目的という。具体的な中身は今後、考えていく。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
京阪HDの売上高に当たる営業収益は前年同期比34・5%減の1082億円だった。コロナ禍で事業環境が大きく変わったとし、21年3月期までの3年間の中期経営計画を5日付で終了した。業績悪化の経営責任を明確にするため、石丸昌宏社長ら15人の役員報酬の減額も発表した。21年1月から6カ月間、月額報酬を30~15%減らす。