ＮＹタイムズ、電子版収入が紙媒体を抜く　四半期初、ＣＥＯ「最大の収益源になろうとしている」

　米新聞大手ニューヨーク・タイムズは５日、２０２０年７～９月期の新聞電子版などデジタルのサブスクリプション（定期購読）収入が四半期で初めて、紙媒体を上回ったと発表した。１０月にデジタルと紙媒体の契約者の合計が７００万人を超えたことも明らかにした。同社は２５年までに契約者を１０００万人に増やす目標を掲げている。
　デジタルの購読収入は前年同期比３４％増の１億５５２８万ドル（約１６１億円）。紙媒体は４％減の１億４５６６万ドルだった。９月末の電子版購読者は４６６万人。クロスワードパズルなどを含めたデジタル全体の契約者は６０６万人と昨年９月末時点より５割増。紙媒体は４％減の８３万人。

googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });

　レビアン最高経営責任者（ＣＥＯ）は「デジタルの購読収入が成長エンジンであるだけではなく、最大の収益源になろうとしている」とコメントし、デジタル戦略の成果を強調した。
　７～９月期の売上高は前年同期比０・４％減の４億２６８９万ドル。広告収入が３割減ったのが響き、購読収入が１割強増えたものの補えなかった。純利益は約２倍の３３５７万ドルだった。（共同）