米大統領選は５日、接戦の５州で大詰めの集計作業が続き、民主党のバイデン前副大統領（７７）が共和党地盤の南部ジョージア州で同党のトランプ大統領（７４）を猛追、得票率で並ぶなど情勢は優位に展開した。トランプ氏はツイッターでバイデン氏が勝利を確実にした全ての州で不正があるとして提訴を拡大する意向を示し、「集計をやめろ」と主張。激戦州の東部ペンシルベニアで新たな法的措置に踏み切った。
バイデン氏は郵便投票の集計に伴い得票を伸ばし、当選に必要な選挙人の過半数獲得が目前。新型コロナウイルス対策で拡大した郵便投票は開票に時間がかかる上に大接戦となったため、メディアの当確判断が遅れ、結果判明が異例の長期に及んだ。バイデン氏は国民に結果を待つよう「忍耐」を呼び掛けた。
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全５０州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人５３８人の過半数２７０人を獲得した候補が当選する。米主要メディアによると、これまでにバイデン氏が２５３人、トランプ氏が２１４人を獲得した。
トランプ陣営は中西部ミシガン州、ジョージア州で提訴していたが、いずれも５日、退けられた。（共同）