陸自のオスプレイが初飛行 千葉・木更津駐屯地

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陸自のオスプレイが初飛行 千葉・木更津駐屯地
オスプレイは約10分間にわたってホバリング=6日午前、千葉県木更津市の陸自木更津駐屯地(撮影・梶川浩伸)【拡大】

 陸上自衛隊が木更津駐屯地(千葉県木更津市)に配備しているティルトローター輸送機V-22オスプレイが6日、配備後初めて飛行し、その模様が報道公開された。この日は試験飛行で駐屯地内の滑走路上空を約10分間ホバリングした。
 飛行したのは7月10日に米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)から回航されてきた最初の機体で、格納庫前から地上を約800メートル走行し、滑走路に差し掛かると垂直に上昇。約17メートルと低い高度ながら約10分間にわたってホバリングを続けた。試験飛行の目的は、計器の作動状況、油圧系統や機体の振動などの確認。

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 飛行後、機体を運用している第1ヘリコプター団輸送航空隊の不破悟1佐(46)は「機長から振動が少なくいい機体だと報告を受けた。自分たちの手で細やかに整備してホバリングまでしたことに、指揮官として手応えを感じている」と述べた。
 今後は今月10日以降、駐屯地を出てさらに試験や訓練を行う予定で、東京湾南部や相模湾の上空を飛行する。木更津駐屯地への配備は5年間の暫定措置。佐賀空港(佐賀市)への配備が計画されているが、地元漁協の理解が得られておらず、先行きは不透明だ。
 オスプレイは米国のベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル(現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が共同で開発した垂直離着陸機。プロペラをエンジンごと回転させることで垂直離着陸ができる、世界で最初の実用機。最高速度約556キロ、航続距離約3590キロ(貨物なし)、搭載重量約9・1トンで、空中給油が可能なため、航続距離は伸ばせる。
 自衛隊が対処能力の向上を目指す離島防衛において、水陸機動団(長崎県佐世保市)の隊員や装備を搭載し、島嶼(とうしょ)部まで輸送する役割を担う。陸自が現在輸送用に使っている大型ヘリCH-47JAは、最高速度約270キロ、航続距離約1040キロ、搭載重量約10・9トンなので、速度は2倍以上、航続距離は3倍以上になり、展開速度の速さが求められる離島防衛戦において有用と期待されている。
 木更津駐屯地には現在2機が配備されている。陸自はこの2機も含め計17機調達するとしているが、3機目以降はまだ日本に到着しておらず、いつになるかは未定という。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 陸自のオスプレイが初飛行 千葉・木更津駐屯地