トヨタ自動車は６日、２０２１年３月期の連結業績見通しを上方修正し、売上高を従来の２４兆円から２６兆円、純利益を７３００億円から１兆４２００億円に引き上げた。新型コロナウイルスによる販売落ち込みからの回復ペースが想定を上回ったため、３カ月での修正となった。特に中国や北米での販売好調が寄与した。それぞれ前期比では１２・９％減、３０・３％減となる。本業のもうけを示す営業利益も５０００億円から１兆３０００億円に引き上げた。
この日、オンラインで記者会見した豊田章男社長は「利益を出し、税金を納めるのが社会貢献」として、今後も収益拡大を追求していく姿勢を鮮明にした。環境性能が高い電動車の開発強化も掲げた。
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同時に発表した２０年９月中間連結決算は、売上高が前年同期比２５・９％減の１１兆３７５２億円、純利益は４５・３％減の６２９３億円だった。新型コロナの影響が引き続き残っているものの、４～６月期からは落ち込み率は縮小した。