女優、田中裕子(65)が6日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われた主演映画「おらおらでひとりいぐも」(沖田修一監督)の初日舞台あいさつに出席した。
63歳で作家デビューした若竹千佐子さんの同名芥川賞作品が原作。夫に先立たれた75歳の主人公(田中)が寂しさを感じながらも、自由に生きる姿をユーモラスに描く。
15年ぶりの映画主演で6年半ぶりに映画の舞台あいさつに立った田中は「この映画は想像を超えてポップ。見終わってちょっとでもはじけてもらえたら幸せです」とあいさつ。役について「たくさんの自分自身(主人公の感情が)がいる中で目を合わせていいものか、存在を分かっていいのかが難しかったですね。余分なことをしないように心がけました」と明かした。
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過去の主人公役の蒼井優(35)は田中ふんする現在の主人公の心の声も演じ、「田中裕子さんと一緒にお仕事をさせていただけるなんて夢のようでした。写っていなくても現場に行って陰からアテレコしている感じで、楽しくていい仕事だったなって思います」と感激。田中も「どこにいるんだろうっていうくらい、片隅にそっといてくれてて」とほほえんだ。
主人公の擬人化された「寂しさ」を演じた濱田岳(32)、青木崇高(40)も出席した。