元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏（５１）が７日、カンテレ「胸いっぱいサミット！」（土曜正午）に出演。開票作業が続く米大統領選で、共和党のトランプ大統領（７４）が郵便投票の「不正」を主張していることに「元政治家として気持ちはよく分かる」と語った。
激戦が続く米大統領選は６日、民主党のバイデン前副大統領（７７）が政権奪還へ勢いを加速した。共和党の地盤、南部ジョージア州と接戦の東部ペンシルベニア州でトランプ氏を得票数で逆転、激戦の西部２州でもリード。劣勢のトランプ氏は「全米で多数の選挙不正があった」と法廷闘争拡大の意向を表明。不正投票がなければ勝っていたとし集計結果を認めないとも強調した。
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橋下氏は、米国での「トランプに関しての批判の仕方がフェアじゃない」と切り出し、「トランプは無茶なことをやって、法律からちょっと飛び出したようなことをやっても、連邦最高裁の判決はしっかり守ってるんです、今まで。今回の郵便投票についての話も、選挙に対して不服があるなら裁判所を使うっていうのが三権分立の大原則ですよ」と裁判で徹底的に争う考えを示唆している同氏の姿勢に理解を示した。
また「僕も選挙をやったからすごい分かるんですけど、郵便投票に対してはものすごい不信感があるんですよ」とも述べ、「トランプがいろいろ言っている不正の懸念というのが理由になって、日本では郵便投票をやっていないんですよ。一部、投票所に通えない海外にいる日本人と身体に不自由があって投票所に行くことができない方だけ限定的に、ものすごい厳格なルールで（行っている）」と国内の状況を説明。生体認証などを使ったネット投票には賛成であるとした上で、「紙ベースでは、日本というものすごい細かな事を徹底できる国ですら踏み切れていないんですよ。（トランプ氏が指摘する）懸念があるから。トランプが言っていることは、同じ元政治家として気持ちはよく分かる」と語った。