【朝ドラのころ】原日出子(2)逆転で射止めた「本日も晴天なり」のヒロイン役

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【朝ドラのころ】原日出子(2)逆転で射止めた「本日も晴天なり」のヒロイン役
女優、沖直美(右)率いるTBSチームと対戦する原。活発でソフトボールも経験しただけにキャッチャー姿がさまになる=1981年11月撮影【拡大】

◆一騎打ちでもう1人に決定も◆
 「本日も晴天なり」の主演が私に決まり、両親も近所の人もみんな喜んでいました。実はあとあとになって知ったのですが、ヒロインの桂木元子は最初は違う人に決まっていたようなんです。
 最終選考で2人に絞られていたのですが、私はダンスやロックバンドをやる活発過ぎる子。そういうところで局の理想とする「ヒロイン像」からはみ出した感じがあったのでしょうね。10人くらいのディレクターや関係者の意見がほぼ満場一致で、もう一人の方に決定したとのことでした。
 ただ、当時のNHK会長のところに「この子に決定です」と報告に行ったら反応はイマイチ。もう一度話し合いが行われ、最終的に私が元子役になったのです。チーフプロデューサーから「僕だけだよ、(最初の投票で)お前に入れたのは」と明かされました。

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 朝ドラの主演が決まったときに、TBS系「元気です!」のドラマチームがお祝いの会を開いてくださいました。同局のプロデューサーから、「こんなこと前代未聞だよ」と言われました(笑)。そのようなご縁もあって、TBSチームとNHKチームがソフトボールで対決。TBSの関係者が「君と自局、どっちを応援していいか分からない」と困惑していておかしかったです。
 「本日も-」がクランクインする前に体力作り、発声練習、鎌倉で座禅を組み精神鍛錬を行うといったことを、お友達役の何人かと体験しました。私はアナウンサー役だったので、青木一雄アナから、その心得も教えていただきましたね。
 覚えているのは、鼻濁音の発音の仕方、イントネーションの注意点など、いまのアナウンサーさんに受けさせてあげたいくらい勉強になるものばかり。「10万円がポケットに入っているくらい気持ちに余裕を持ちなさい」というものや、「毎朝水をかぶる」という青木アナらしい教えも。朝ではありませんが、気を引き締めるときに冷水で顔を洗うという習慣は今でも続けています。
 撮影時には、物語のモデルとなった近藤富枝さんや同期アナの方々がスタジオにいらしてくれて、皆さんとお話をしました。戦時中の大変だったお話もしていただきましたが、「頑張ってね。楽しみにしているから」と笑顔でおしゃっていただいたことが、すごく励ましになりました。
 その後、数十年して近藤先生に再会したんです。夫の渡辺(裕之)の母が「源氏物語を読む会」というのに入っていて、偶然にもそこの講師を近藤先生がなさっていたのです。運命的なものを感じましたね。(15日付に続く)
1981年の世相
 【主な出来事】▽横綱・輪島が現役引退▽ピンク・レディー解散▽巨人、V9以来8年ぶり日本シリーズ制覇▽チャールズ英皇太子とダイアナ妃が結婚 【ヒット商品】「ガリガリ君」「雪見だいふく」 【流行語】「んちゃ」「なめネコ」 【ヒット曲】「ルビーの指環」(寺尾聰) 【映画】「連合艦隊」【ベストセラー本】「窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子)

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 【朝ドラのころ】原日出子(2)逆転で射止めた「本日も晴天なり」のヒロイン役