20日公開の「フード・ラック!食運」で映画監督に初挑戦したお笑いトリオ、ダチョウ倶楽部の寺門ジモン(57)が本紙の取材に応じ、巨匠・黒澤明監督との秘話を初告白した。同作は、こよなく愛する焼き肉と家族愛がテーマの感動作。本業ではデビュー35周年を迎えたダチョウの一員として笑いを届けるが、幼少時から父親の影響で映画好きに。青春時代に黒澤作品の出演者募集で落選するも、黒澤氏から直筆の手紙が送られていた。
大ヒット中の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に寺門監督は「鬼より肉!大スクリーンで肉を焼くのが夢だった」と対抗心を燃やした。
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「フード・ラック!食運」はEXILEのNAOTO(37)と土屋太鳳(25)のダブル主演作。フリーライター(NAOTO)と新人編集担当者(土屋)が焼き肉の名店を取材しながら、食や家族への愛情に気づく物語だ。
監督デビューは製作・配給の松竹関係者が自身のグルメ本を読んだのがきっかけ。寺門監督いわく「食べ歩きの中の素敵なエピソードをちりばめた」オリジナル作品で、完成に6年も費やした。
テーマである肉と寺門監督との出会いは幼少時に食した松阪牛。その美味が忘れられず、フジテレビONEの人気番組「寺門ジモンの肉専門チャンネル」を放送するほどで、自身は肉のセリに参加できる家畜商の資格も持つ。撮影では「ひっくり返すときは『今だ!』が大切。魚釣りで釣れる瞬間のイメージ。焼き肉も一緒で一瞬を逃さずサッと…」と熱血の演技指導を行ったという。
劇中で焼き肉愛があふれるのは厚切り上タン塩を焼く場面。究極の焼き加減を狙い、トングを構えたNAOTOが約70秒、無言で裏返すタイミングを図る。緊張感あふれる映像で「映画史上、肉を焼くリアルな時間を映像化したのはほかにないでしょう」と胸を張った。
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