欧州有数の美術コレクションを誇るドイツ東部ドレスデンの「緑の丸天井博物館」から昨年11月、王家の宝物類が盗まれた事件で、地元警察は17日、容疑者としてドイツ人の男3人を逮捕したと発表した。同日、警察官1600人以上を動員して首都ベルリンの住居など10カ所以上を捜索する大がかりな捜査を展開した。
報道によると、宝石でかたどった18世紀の装飾品類が盗まれた。当時、ドイツでの「戦後最大の美術品盗難事件か」と報じられ、博物館長は「価値の付けようのない品々が盗まれた」と語っていた。
博物館は市中心部のドレスデン城内にあり、報道によると、事件前に現場近くの配電機器が放火され、博物館への送電がまひした。警報装置の不作動を狙ったとみられる。容疑者らは博物館の窓から侵入、展示ケースの強化ガラスをおので破り犯行に及んだ。絵画など大型の美術品には手を付けなかったという。
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博物館はドレスデンなどザクセン地方を治めた王家が集めた美術品を収蔵している。(共同)