歌舞伎俳優の坂東玉三郎(70)が20日、京都市内で大阪松竹座「初春特別舞踊公演」(2021年1月2~19日)の取材会を行った。
公演では、「賤の小田巻(しずのおだまき)」「傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)」を上演。舞踊に先立つ「お年賀口上」では「天守物語」などで着た4種の打掛も披露する。
「残念ながら花道は使えませんが(舞台の)奥行きを使った演出に。ただ、どちらも幸せ感あふれる舞踊ではないので、口上では華やかな打掛を説明しながらお見せしようかな、と。まだ松竹(座)には話してないんですけどね」
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口上での初春プランをフライング発表した玉三郎は東京・歌舞伎座に9月、10月と出演。「(新型コロナウイルス感染拡大の)この状況下で劇場に来てくださるお客さまの情熱に応えていかなきゃと切実に考え、大劇場で幕を開けられる幸せをつくづく感じている」という。
「(感染症対策に)私は最大を尽くしているし(コロナに)なったら運命。不安を考えながら舞台はできない」と覚悟を明かしつつ、「1月はもっと厳しい状況になってるかもしれないけれど、幕を開けるからには、この状況を忘れていただくのが第一ですから」と、大阪の歌舞伎ファンを楽しませることを誓った。