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今年の阿波おどりが新型コロナウイルスで戦後初めて中止になったことを受け、徳島市などでつくる実行委員会は21日、来夏開催に向けコロナ対策を検証するイベント「阿波おどりネクストモデル」を同市で実施した。踊り手の一般参加はなく、地元の有名連(有力な踊り手グループ)に限定し、観客数も制限した。
市中心部の藍場浜公園で16連の約180人が、腰を低く落とし力強く跳躍する男踊りと、浴衣姿の女性が両手を高く上げ華麗に舞う女踊りを披露。踊り手はマスクなどで口を覆って約2メートルの距離を保ち、向かい合わないようにした。「ヤットサー」の掛け声は控えた。鳴り物の音が響く中、観客は手拍子をしたり、写真を撮ったりしていた。
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例年は一つの連で100人以上が参加することもあり、人数を大幅に絞った。観覧用には約4900人を収容できる桟敷席を設けた上で入場は2000人とし、席の間隔を1メートル以上空けた。 踊りに参加した有名連「娯茶平」の岡秀昭連長(79)は「マスクをしながらだと苦しいが、踊れることが一番。全国のファンのためにも、来年は4日間開催してほしい」と語った。実行委員長の徳島市の内藤佐和子市長は報道陣に「どんな対策を取ればいいのか検証し、来年につなげたい」と述べた。 イベントは21、22日に開催。午前と午後の部があり、22日は約400人が踊る。