【40代からの毎日を応援する大人くらぶ】歩いてみよう 真っ赤に染まるリンゴの町 弘前

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【40代からの毎日を応援する大人くらぶ】歩いてみよう 真っ赤に染まるリンゴの町 弘前
日本の20%を生産!!収穫真っ盛り
 日本一のリンゴ生産量を誇る青森県。中でも弘前市は、青森のリンゴ作り発祥の地であり、現在は、「ふじ」「つがる」「陸奥」「王林」などさまざまな品種を栽培、その生産量は全国の約20%を占める。市内では、リンゴの食べ比べができるフルーツパーラーや、市内各所で販売されているアップルパイをほぼ網羅した「アップルパイガイドマップ」なども発行。また、先端技術を導入し、リンゴ作りを成長産業に変化させていこうと研究と実践を重ねるリンゴ園もある。リンゴの収穫真っ盛りの弘前市。晩秋の町は、リンゴ一色に染まっている。

もりやま園

生の希少品種を食べ比べ
 農家が食べにくる
 昨年10月にオープンして以来、「リンゴ農家がリンゴを食べにくるカフェ」として知られているのが、「土手町パーラーモード・カフェ」(弘前市土手町)だ。
 市内のカフェには、アップルパイをはじめリンゴを使ったデザートやジュースは多い。だが、同店の特徴は「生のリンゴが食べられること」だ。
 同店の企画から運営までを担当する成田拓也さんは、「リンゴの一大産地でありながら、生のリンゴを座って食べられる店は弘前市内はもちろん、青森県内にもないらしい。だったら、単に生で、かつ稀少な品種を食べてもらうことで、弘前らしさと店の個性が表現できるのではと考えました」と語る。

旬の珍しいリンゴが味わえる(左上から時計回りに)黄輝(こうき)、華宝(かほう)、北紅(きたくれない)、千秋(せんしゅう)

 らしさを表現する
 店内に並ぶのは、「ピンクレディー」「千雪(ちゆき)」といった聞きなれない品種から、命名前で「4-23」と番号で呼ばれている品種など、県内のスーパーや青果店でもなかなか見かけない稀少品種ばかり。入手ルートは、地元の農協や、同店の運営会社の役員の実家であるリンゴ園、さらに市内のリンゴ農家・中田りんご園だ。
 「中田さんは、当店がオープンしたという地元新聞の記事を読んで、『素晴らしい取り組みの店。自分が作ったリンゴを無料でもいいから置いてほしい』と、飛び込みでやってきてくれた人なんです」と成田さん。
 実は、同店には地元のリンゴ農家もやってくる。そこにはさまざまな思いがある。例えば、「昔、親父が、稀少品種の木からとれたリンゴを売ってランドセルを買ってくれた」、「好きな味のリンゴだったが、価格の下落で今は生産をやめてしまった。ここで食べる味が懐かしい」など。
 生産者の熱い思い
 自身の実家もリンゴ農家で、「リンゴには、物語があるんですよ」と語る成田さん。お客さんにリンゴの味の特徴、歴史、原産地などを細かく解説、まさに「リンゴソムリエ」。同店は、弘前のリンゴのショーケースでもある。

企画・運営担当の成田拓也さん「リンゴには物語がある」

摘果で捨てる実を活用 栽培過程をデジタル化
 先端技術で効率化と収益化 町の未来支える成長産業に
 【先端技術導入で、未来に向かうリンゴ農家】
 弘前市で約100年間、リンゴ栽培を続けてきた「もりやま園」。10ヘクタールのリンゴ園は、弘前市内の宅地やショッピングモールに囲まれている。
 4代目の森山聡彦さんは、「年間のリンゴ栽培の7割以上は、摘果や枝を捨てる作業。その労力が収入として農家にはいってくるのは出荷時期だけで、その時に台風やヒョウなどが発生すれば収入は激減する」。危機感を抱いた森山さんが取り組んでいるのは、効率化と収益化でリンゴ栽培を成長産業にすることだ。

「もりやま園」4代目の森山聡彦さん

 注目したのは摘果リンゴ。摘果とはリンゴが小さいうちに状態の良い実以外を次々ともいでしまうことで、全体の9割にも及ぶ。この摘果リンゴを材料にシードル作りに挑戦、「テキカカシードル」として商品化した。
 「20年前にカナダで飲んだシードルを気に入ったのがきっかけ。摘果リンゴの安全性やシードルの味など、試行錯誤を繰り返して、甘さを抑えたドライな味を実現できました」(森山さん)。

摘果を活用したシードルやジュース

 また、果樹栽培に特化したアプリを開発し、リンゴの果樹1本ごとにQRコードを取り付け、剪定の時期や摘果、袋掛けなどをスマホに記録、栽培過程を可視化した。このアプリは一般にも販売しており、「ほかの果樹栽培にも活用されています。先端技術の導入で、農業を成長産業に転換させたいですね」(同)。
 新しいリンゴ園への挑戦は続く。

収穫したリンゴは、糖度や重さなどをセンサーでチェック、機械が仕分けていく。作業がぐっと効率化されている

市内に点在する個性派を食べ比べ
 【弘前アップルパイガイドマップ】
 リンゴの町らしく、弘前市内ではアップルパイが名物という店は多い。弘前観光コンベンション協会が発行している「弘前アップルパイガイドマップ」は、市内のアップルパイを調査、甘さ、酸味などをマトリックスで表現した力の入ったもの。制作のきっかけは「観光コンシェルジュに、観光客からアップルパイの美味しいお店を教えて、といった問い合わせが多かったことから。最初は自分が知っているお店などの情報提供をしていましたが、きちんと調査してみようということになって」と同協会。
 和菓子店にも
 アップルパイを販売しているのは、洋菓子店はもちろん、パン店、和菓子店などさまざまで、それぞれ個性豊か。弘前は、アップルパイの食べ比べも楽しい。

弘前アップルパイガイドマップ

味の良さと貯蔵性で注目された「ふじ」
 【「ふじ」の原木が残る公園】
 弘前市郊外の藤崎町は、「ふじ」発祥の地。「ふじ原木公園」に原木が保存されている。

「ふじ」の原木が残る原木公園

 「ふじ」は、同町に設置された農林省園芸試験場東北支場で、「国光」に「デリシャス」(花粉)を交配して生まれた実生の中の1本。1955(昭和30)年に個体番号は「ロ-628」として登録されたもの。この品種が味の良さと貯蔵性で注目され、1958(昭和33)年に「東北7号」として発表。これが「ふじ」と命名された。
 試験場が盛岡に移転統合されたため、「ふじ」の原木も岩手県盛岡市へ移植されたが、株分けされた原木と同じ遺伝子をもつ若木が藤崎園芸高等学校(当時)の生徒たちによって植樹されたのが、現在の「藤崎町ふじ原木公園」だという。

青森県弘前市

筋子好きな青森市民…専門の売り場も
 【青森市民が愛する「筋子の細巻」】
 新鮮な魚介類が並ぶ青森県。中でも県民が大好きなのが筋子だという。
 地元の人は「東京方面の人はタラコが好きだろうけど、こちらは断然、筋子。市場には筋子専門の売り場もあるほどだから」という。その筋子のうまさを堪能できるのが「筋子の細巻」だ。
 青森市の人気すし店「樽」の「筋子の細巻」(3本1500円)は、ご飯に比べて筋子のボリュームが圧巻。ノリの上に薄く敷いたご飯に筋子をこれでもか、というほどのせて、きっちりと巻いている。切り口には、あふれんばかりの筋子が光る。常連客の男性は「ごはんがほとんど見えないですが、食べてみると、ちゃんとごはんの味が筋子を引き立てている。ここでは、握り(寿司)ではなく、細巻を頼むのが通です」と語る。

「筋子の細巻」(3本1500円)

 同店の細巻には、筋子のほかに、脂ののったサバとガリの味が互いに引き立てあう「トロサバ巻」(3本750円)、そこにたっぷりのったワサビの風味が生きる「トロサバ巻わさびの花」(3本850円)、トロっとした天然ウニの「ウニ巻」(1本1200円)なども人気だ。
 (提供 東日本旅客鉄道株式会社)

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 【40代からの毎日を応援する大人くらぶ】歩いてみよう 真っ赤に染まるリンゴの町 弘前