台湾は24日、南部高雄市で台湾初の自前潜水艦の着工式典を開催した。蔡英文総統は台湾への軍事圧力を強める中国を念頭に「政府の国防に対する決意と、台湾が主権を守る強い意思を世界に示す」と強調し、建造を必ず成功させるよう要請した。着工に対し、中国が警戒を強める可能性がある。
台湾の造船大手、台湾国際造船が建造し、2025年の軍への引き渡しを目指す。
台湾軍は現在、1970~80年代に購入した米国製とオランダ製の計4隻の潜水艦を有するが、いずれも老朽化。海外からの購入が困難と判断した蔡政権は2016年12月に潜水艦建造計画を立ち上げ、19年5月に建造のためのドック起工式を行っていた。
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蔡氏は「努力を続けて必ず建造成功という成果を出し、国防能力の増強に寄与しよう」と呼び掛けた。(共同)