坂元裕二、野島伸司、野木亜紀子ら多くの人気脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」の第32回授賞式がこのほど、都内で行われた。
大賞は「サロガシー」の的場友見さん。佳作受賞者は「東京バナナ」の湯田美帆、「ふぁってん!」の横尾千智、「男は背中を語る」の山崎力の各氏で、同局の遠藤龍之介社長からそれぞれ賞状が贈られた。
応募総数は1567作品。大賞受賞作「サロガシー」は、主人公がゲイである兄のために代理母(サロガシー)として出産することを決意する話。審査委員長を務めた澤田鎌作さん(第一制作室)は「人物造形が丁寧で、代理出産の問題やLGBTの方々が直面している状況に対し真摯に向き合い、現状の問題点を浮き彫りにした上でエンターテインメントとして物語を構築できている。その手腕は今後の活躍を大いに期待させた」と選考理由を語った。
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的場さんは「2020年は特にドラマの力、すばらしさを実感された方々が多い年ではなかったかと思う。そのような年に賞をいただけてうれしい」と喜びを口にした。
第33回の募集は、来年1月中旬から開始予定。