東京都の小池百合子知事は２７日の定例記者会見で、政府の観光支援事業「Ｇｏ Ｔｏ トラベル」について「さまざまな報告を見ると、人の動きが明らかに増えているのは事実だ」と指摘し、都の一時除外は国が判断するよう改めて求めた。
小池氏は「感染拡大地域への入りと出の両方を止めないといけない。都だけではなく、全国的な視点が必要になる」と従来の見解を繰り返し、ＧｏＴｏトラベル事業の停止などに関しては「最初から国が決めるという設計ではなかったのか」と自治体側の判断を求める政府対応を疑問視した。
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会見時は都内で新型コロナウイルスの感染者数が２７日に過去最多の５７０人に上ったことは発表前だったが、最近の感染状況の悪化にも言及。「これからも陽性者は増える恐れがある」との見通しを示す一方、検査の処理能力が１日当たり約３・７万件、最大で約６・８万件にまで拡充した背景事情を強調した。 ２８日から来月１７日まで酒類を提供する飲食店やカラオケ店へ要請する営業時間短縮に関しては「だらだらやると余計に時間がかかる。集中的に進めていく」とし、事業者に協力を呼び掛けた。