全国公開中のアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入が275億1000万円(29日現在)となり、国内興収歴代2位に浮上した。配給元の東宝とアニプレックスが30日、発表した。現在のペースを維持すれば、年内にも「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督、2001年)の308億円を抜き、記録を更新する可能性が高まった。観客動員数も2053万人となり、2000万人の大台を突破した。
師走に入っても鬼滅の刃の切れ味は衰えない。
東宝とアニプレックスによれば、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、公開7週目となった先週末の11月28、29日で興行収入10億450万3750円を記録。10月16日の公開から45日間で、興収275億1000万円に達した。国内歴代2位だった「タイタニック」(ジェームズ・キャメロン監督、1997年)の最終興収262億円を超え、同1位「千と千尋の神隠し」(2001年、同308億円)まであと33億円に迫った。
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コロナ禍の収束が見えない中、政府の感染防止対策で、映画館は11月30日までポップコーンなど食事を伴う映画鑑賞に対し定員の50%とする入場制限を設けられていた。
そんな苦境の中、10月16日に公開された「鬼滅-」は、史上最速となる公開10日間で100億円を突破。以後、異例のペースで興収を伸ばした。公開から1カ月半が経過してペースには鈍化がみられるものの、前週も約16億円を記録。年内にも「千と千尋-」を抜き歴代1位に躍り出そうだ。
また、前週末には観客動員71万2048人を記録。累計2053万2177人となり、2000万人の大台を突破。「千と千尋-」の約2350万人に迫りつつある。「千と千尋-」は1年以上のロングラン上映で積み上げた数字だけに、恐るべきハイペースだ。
映画の原作で、吾峠呼世晴さんが描く漫画「鬼滅の刃」は5月まで集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載。大正時代を舞台に、主人公の炭治郎が鬼と化した禰豆子(ねずこ)を人間に戻すため「鬼殺隊」の一員として鬼と戦う。