「共演NG」脚本の樋口卓治氏、最新小説「喋る男」を出版

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「共演NG」脚本の樋口卓治氏、最新小説「喋る男」を出版
小説「喋る男」を出版した放送作家の樋口卓治氏【拡大】
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 テレビ東京系「共演NG」(月曜後10・0)の脚本を手掛ける放送作家で小説家、樋口卓治氏(56)が、元アナウンサーテレビマンの挑戦を描く最新刊「喋る男」(講談社)を出版した。
 主人公は、民放テレビ局の窓際中年アナ、安道紳治郎。会社がベンチャー企業に買収されてアナウンス職を離れ、新設のAI開発局に異動し、テレビの常識を変える仕事に携わる-。
 TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」など10本以上の人気番組を手掛ける樋口氏は2012年、「ボクの妻と結婚してください。」で小説家デビュー。同作は、俳優の織田裕二(52)主演で映画化、ウッチャンナンチャンの内村光良(56)主演でドラマ化されている。

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 放送作家歴は30年以上でフリーアナ、古舘伊知郎(65)と仕事をともにしてきた。樋口氏は「小説で業界ものを書くのは最後にするつもりで、古舘さんを入り口に放送作家として感じたことを書き留めました。登場人物には古舘さんの要素が入っているし、僕が古舘さんに思うことも入っています」。盟友のエッセンスがちりばめられ、「古舘さんは『全部俺の話だから、印税をよこせ』と言っています」と笑った。
 主人公の安道が直面する出来事は、テレビの未来予想のよう。安道はAIによるナレーションに自身のしゃべりがサンプリングされ、AIで番組制作や編集をして業務の効率化を図る新設部署の方針に戸惑いながらも、新しい価値観に触れ、仕事の面白さに気がつく。
 「例えば、オムライスのような一般的な料理の作り方の映像は何種類もなくていいし、(感性で左右される)コントなどは種類が異なる映像があってもいい。現状で時間をかけていることを簡単にして、違うことに時間を割いたほうがいいんじゃないか。テレビはこのままじゃいけないとか、ネット時代を憂えているつもりはないけど、今のテレビに感じる実情になってしまいましたね」
 主人公は、視聴者がアバターになって参加する前代未聞の企画「バーチャル美術館」に携わるが、エンタメを遠隔で楽しむ機会が増えたコロナ禍にも偶然、重なった。
 「力道山を街頭のテレビで見て熱狂した時代があったように、バーチャルに観客が集まって、生がおもしろくなれば。リアルもバーチャルも、両方を楽しむ時代なんじゃないでしょうか。選択肢が増えたと思います」
 最近は脚本を手掛けたドラマ「共演NG」が話題。俳優の中井貴一(59)、女優の鈴木京香(52)が演じる元恋人同士の俳優と女優が25年ぶりに再会して仕事をするストーリーだ。
 犬猿の仲になった2人がいがみ合ったり歩み寄ったり、さまざまな感情が交錯するが、業界ドラマらしい“旬”も切り取っている。
 「登場人物が不倫を報じられ、謝罪をするシーンがあるのですが、不倫報道では、みんなで盛り上がって当事者を引きずり下ろした後、なぜ盛り上がっていたのかも忘れてしまう。当事者の存在が葬られるのは良いことではない。業界の縮図に近いところも描いています」。小説もドラマも、放送作家として見つめてきたリアルへの提言だ。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 「共演NG」脚本の樋口卓治氏、最新小説「喋る男」を出版