大阪府の吉村洋文知事は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同日午後に新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、府の独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」を初めて点灯させる前提で協議すると明言した。府庁で記者団に語った。
松井一郎大阪市長は赤信号が点灯した場合、府外との不要不急の往来自粛要請が必要との考えを示した。市役所で記者団に語った。
府内では10月中旬ごろから感染者が増加傾向に転じ、重症者向けの病床使用率は今月2日時点で63・6%と逼迫している。吉村氏は70%に達した場合は赤信号とする考えを示していた。
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府は11月20日の対策本部会議で「黄信号第2段階」への引き上げを決定。府民には飲み会や宴会を4人以下、2時間以内とするよう呼び掛け、特に重症化しやすい高齢者らには不要不急の外出自粛を要請している。
11月27日からは大阪市北区と中央区で飲食店に対する時短営業要請も開始。酒類提供や接待を伴う店舗は午後9時までの営業とするよう求めている。松井氏は、赤信号が点灯しても、両区以外の時短要請は現時点では考えていないとした。