東京都内の新型コロナウイルスの感染状況を分析する都のモニタリング会議が10日に都庁で開かれ、医療提供体制について「通常医療との両立が困難な状況になっている。逼迫し始めている」との見解をまとめた。出席した都医師会の猪口正孝副会長は「完全まひに陥っているわけではない。いかにここで食い止めるかだ」と述べ、一層の警戒を促した。
ただ、4段階で示す警戒度のうち医療提供体制については高い方から2番目の「体制強化が必要」を維持した。「まだ大きな破綻を来した事象がない」と説明している。感染状況の項目は高水準の陽性者数が続いているため、最も高い「感染が拡大している」を据え置いた。
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猪口氏は会議後、報道陣の取材に応じ、都が17日まで飲食店に要請している営業時間短縮の効果について「効いてきているのか、続けないといけないのか判断しづらい」と話した。小池百合子知事は「本来は繁忙期だが『感染対策、短期集中』でさらなる協力をお願いしたい」と訴えた。