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東京・上野動物園(台東区)で飼育されているジャイアントパンダの子どもシャンシャン(雌、3歳)について、東京都の小池百合子知事は10日、今年末となっていた返還期限を来年5月に延期することで所有権を持つ中国側と合意したと明らかにした。父リーリー(15歳)と母シンシン(同)も来年2月までの返還期限が2026年まで5年間延長となった。
新型コロナウイルスの影響で日本と中国・四川省間の直行便が運休し、返還の手続きが難航。小池氏は都庁で報道陣の取材に「輸送に当たる日中の専門家の渡航が困難」と説明し、「これからも上野のパンダをかわいがってほしい」と述べた。
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シャンシャンは17年6月に同園で誕生。父母は中国から貸与され、生まれた子の所有権も中国側にある。当初は満24カ月の月齢時に返還予定だったが、昨年5月に返還期限が今年12月末まで延長されていた。
関係者によると、シャンシャンは返還後に四川省の施設で生活する予定だったが、直行便の欠航や、輸送時の新型コロナ対策が課題に浮上。通常は1カ月程度を要する返還前の検疫も始まっていなかった。