1990年代にタレントとしてテレビ番組などで活躍した僧侶、織田無道(おだ・むどう=本名・織田礼介=おだ・れいすけ)さんが9日未明、死去していたことが11日、分かった。68歳。がんで闘病していた。葬儀は近く近親者のみで執り行う。
織田さんは直腸、大腸がんなどと闘っていた。2018年6月には、全身のがんで「ステージ4」の宣告を受けたと説明。昨年末から始めたインターネット配信動画では、今年6月末に「余命1年といわれて3年目に突入します。体中がんだらけ。一番の問題は眠れないこと」と闘病の様子を語っていた。
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神奈川県厚木市出身。同市内の臨済宗の寺で住職を務める傍ら、織田信長の子孫を自称し、90年代には「霊視」や「除霊」も行う「霊能力者」として多数のバラエティー番組に出演。日テレ系「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」では視聴者投稿の心霊写真を鑑定するなどして人気者に。テレビドラマや映画にも出演した。
しかし2002年、暴力団組長らと共謀して東京都内の霊園の乗っ取りを図ったとして、有印私文書偽造などの疑いで神奈川県警に逮捕され、有罪判決を受けた。その後は格闘技イベントを開催するなどしていたが、09年には石川県内の寺の事業を巡る金銭トラブルも一部で報じられていた。