野村萬斎主演、アガサ・クリスティー原作、三谷幸喜脚本のシリーズ第３弾となるスペシャルドラマ「死との約束」が来年放送されることが１５日、フジテレビから発表された。
「オリエント急行殺人事件」（２０１５年）「黒井戸殺し」（１８年）に続く３作目。クリスティーが１９３８年に発表した長編小説「死海殺人事件」が原作。８８年に映画化されているが、日本での映像化は初となる。舞台を“巡礼の道”として世界遺産にも登録されている熊野古道に、時代設定を昭和３０年代に置き換えて三谷流のドラマを作り上げる。
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主人公は、前２作に続き狂言の第一人者である萬斎演じる名探偵・勝呂武尊（すぐろ・たける）。約３年ぶりのドラマ出演となる。勝呂が旅行先で出会う婦人代議士・上杉穂波には、初共演の鈴木京香。そのほか比嘉愛未、坪倉由幸（我が家）、長野里美、阿南健治らが出演する。
三谷は「『死との約束』はクリスティーの隠れた傑作で、ポワロもので僕が一番好きな作品。事件が起こるまでのワクワク感、真相が明らかになっていくドキドキ感、そしてラストのあまりに意外な犯人。今回も原作のテイストを損なわないように脚色した。キャスティングも完璧。極上のミステリーを堪能あれ！」とメッセージを寄せる。
萬斎は「トリックが前作とは全く違っていて、ある意味、ごらんのみなさんが“裏切られる展開”かもしれない。そして勝呂がシリーズを追うごとに人間味を増してきている気がする。今回は女性に囲まれ、とても華やいだ心地もしております（笑）。熊野古道という日本有数のパワースポットが舞台になっているところも見どころの一つ。コロナ禍で家にいる時間も多い昨今。このドラマで熊野を旅しながら楽しんでいただければ」と語っていた。