東日本大震災で被災した岩手県の三陸鉄道は19日、座席にこたつを据えた冬の風物詩「こたつ列車」の運行を始めた。冷えた体を温めながら、ゆったりとした気分で自然豊かな沿線の景色を楽しめる。来年3月28日まで土日祝日に久慈-宮古を1日1往復する。
久慈駅を出発した列車には15人前後が乗車。妻や娘と乗り込んだ岩手県宮古市の会社員赤沼喜典さん(58)は「新型コロナウイルスで遠出ができない中、楽しみにしていた」と笑顔だった。
地元の伝統行事で鬼の面をかぶった「なもみ」が車内に登場し「悪い子はいねーか」と乗客を驚かす場面も。赤沼さんの娘のひなたちゃん(8)はこたつに隠れ「勉強もお母さんの手伝いも頑張る」と誓っていた。
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今季はコロナ対策で乗車定員を従来の半分程度とした。乗車券のほかに座席指定料金が必要。久慈-宮古の片道料金は合計2190円。