ロックバンド、GLAYが20日、さいたまスーパーアリーナで、11カ月ぶりの有観客ライブを行った。
昨年迎えたデビュー25周年ツアーの一環。新型コロナウイルスの影響で5月のナゴヤドームと東京ドームでの公演を中止し、ツアーの最終地となるはずだった19日の札幌ドームでの開催は故郷・北海道の感染拡大の影響で見合わせ、振り替えとしてのフィナーレとなった。
客席を最小限に抑え、2日間で計2万人を動員。感染対策で観客は歓声をあげず、思い思いに体を動かしてライブを楽しみ、ボーカルのTERU(49)は「今日は言葉はいらない。その手拍子だけで十分だ。コロナ禍でしかできないコミュニケーションをしていこうぜ!」とあおった。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
客席からは笑い声さえ聞こえないため、ギターのTAKURO(49)は「“笑ってはいけないGLAY”みたいになっている。笑っていいんだけど、声だけは(出さないで)」とユーモアを交えて呼びかけた。
ライブはヒット曲「SOUL LOVE」や名曲「春を愛する人」、初披露の新曲「SHINING MAN」など23曲を披露。今年はコロナ禍で配信ライブは実施したが、メンバー4人そろって生のステージを踏むのは、1月の横浜アリーナ公演以来11カ月ぶりとなった。
TERUは「当たり前に感じていたことが、当たり前ではなかった。このステージの尊さとありがたさを身に染みてわかった。また声を出して一緒に歌える日がくる」。静かに聞き入るファンに呼びかけ、再会を願った。