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コロナ禍で影響を受けた各界の現状や今後の展望を探る連載の第4回は「吉本新喜劇」を取り上げる。座員100人を超える大所帯だが、7月からは毎日公演を行いながら、いまだに感染者「0」(22日現在)。舞台上でも伝統のギャグを封印、改良するなど、座長の酒井藍(34)は「状況に沿って新喜劇も変わっていかなアカン」。なんばグランド花月(NGK)も約3カ月半の休館。「密空間」として敬遠されがちな劇場だが、徹底した感染対策にも迫った。(取材・構成、渡辺洋次)
◆感染者なし、酒井藍「新喜劇も変わっていかなアカン」
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365日舞台に立ち続ける「吉本新喜劇」も、今年は未曽有の4カ月半の休演を経て、徐々に元の姿を取り戻しつつある。座長の藍ちゃんがコロナ禍の変化を語った。
「飛沫(ひまつ)や舞台上の密を避けようとしています。例えば向かい合って言い合うこととかも厳しくなったり、『大丈夫かな』と思ったギャグがアカンかったり。この時代、状況に沿って新喜劇も変わっていかなアカンと思います」
感染対策は舞台裏だけでなく、演出そのものにも影響。例えば“悪者”を成敗するために多人数でたたきに行くおなじみの場面も人数が制限され、従来なら出演者総出のラストシーンもソーシャルディスタンスを保てる人数で行う。
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