白タク疑い３７歳中国人逮捕　５０人指示役、１億円売上か

　中国人旅行者向けに無許可でタクシー営業（白タク行為）をしたとして、警視庁交通捜査課は７日までに、道路運送法違反の疑いで、いずれも中国籍の職業不詳の男（３７）＝東京都足立区＝ら男女４人を逮捕した。同課は、容疑者は運転手約５０人の指示役で、年間１億円程度を売り上げていたとみて裏付けを進めている。　同課によると、容疑者は中国の配車アプリ「皇包車」で旅行者らの依頼を受け、通信アプリ「微信」などで運転手として国内の中国人らを集めて連絡していた。　羽田空港から都内の宿泊先まで送る依頼が多く、料金は６０００～９０００円ほど。神奈川・箱根、長野・軽井沢など観光名所へも運送し、受注記録ノートの分析では、昨年８月の依頼は約９６０件に上っていたという。　容疑者の逮捕容疑は昨年４月～今年１月ごろに複数回、有償で訪日外国人を運送し、無許可でタクシー事業を営んだ疑い。「一切関わっていない」と容疑を否認している。　他３人は運送を請け負った疑い。