菅義偉首相は23日、東京都小金井市の情報通信研究機構(NICT)を訪れ、第5世代(5G)移動通信システムの次世代規格「6G」の実現に向けた研究現場を視察した。その後、記者団に「研究開発を加速し、海外展開できるよう対応したい」と強調した。
20年度第3次補正予算案で、5Gの次を意味する「ビヨンド5G」の研究開発事業約500億円を計上したのを機に首相がNICTを訪問した。日本は5Gで出遅れており、次世代規格で巻き返しを図る狙いがある。
視察で首相は、サイバー攻撃や漏えいを防ぐ量子暗号技術開発の進捗状況を確認したほか、多言語翻訳技術を紹介するブースでは音声翻訳アプリを体験した。「デジタル化に対応し、世界をリードしていける実感を得ることができた」とも語った。
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