大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」(後7・30)で、出場歌手がステージ上でそろう場面がないことが23日、分かった。例年、オープニングでは全員集合するが、今年は司会のみが登場し、各アーティストを映像で紹介する演出に変更。コロナ禍の影響で会場もNHKホールを中心に複数に分散。史上初の無観客開催のため、審査方法も視聴者のリモコン操作による投票に一本化することに決まった。
豪華アーティストが一堂に会すおなじみのシーンが消える-。コロナ禍で開催される国民的音楽番組の演出の一部が明らかになった。
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関係者によると、例年、オープニングやフィナーレでは出場歌手がステージにそろうが、今年は感染防止対策のため、演出を変更。番組中に全員集合する場面は一切なくなった。
代わりに冒頭では総合司会の内村光良(56)、紅組司会の二階堂ふみ(26)、白組司会の大泉洋(47)がステージに登場。各アーティストを合成映像などを交えて紹介していく。
この日、東京・渋谷のNHKで行われた正籬(まさがき)聡放送総局長の定例会見では、紅白での感染症防止対策について言及。正籬氏は「とにかく密にならないことが大事」とし、会場は全体を使用するNHKホールのほか、スタジオなどに分散すると説明。特に注意しているのは「場面転換時」といい、「生でやっているものですから曲と曲の間が一番密になりやすい。それを防ぐために複数の会場で回していく」と話した。
コロナ禍で演出だけでなく審査方法も大幅に変わる。無観客で観客投票が行えないため、視聴者がテレビ1台当たり最大5票をリモコンを使って投票できる方法を導入。視聴者は番組を視聴すると1票が与えられ、5分間の連続視聴を10回達成するごとに1票加算される仕組みになっている。
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