米宝飾品大手ティファニーは30日開いた臨時株主総会で、フランスの高級ブランドグループ「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」(LVMH)による約158億ドル(約1兆6000億円)での買収計画を承認した。2021年の早い時期にLVMHの傘下に入る。ロイター通信が伝えた。
LVMHは19年11月に約162億ドルでティファニーを買収することで合意。新型コロナウイルスの流行などを理由にいったん撤回後、再交渉を経て買収額を引き下げることで改めて合意した。
ティファニーは1837年にニューヨークで創業し、銀製品やダイヤモンドの指輪などを販売している。故オードリー・ヘプバーンさんが演じた主人公が、ニューヨーク・マンハッタンの目抜き通り5番街にある主力店の前でパンを食べる場面で始まる映画「ティファニーで朝食を」は有名。
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LVMHが2020年9月に買収を撤回した際、ティファニー側は合意履行を求めて米裁判所に提訴。互いを激しく批判し、欧米の高級ブランドの対立劇として注目を集めた。(共同)