大手百貨店が初売り　行列客は昨年の１～３割

　新型コロナウイルス感染者が急増する中、大手百貨店で２日、２０２１年の初売りが始まった。風物詩となっている開店前の買い物客の行列は昨年の１～３割程度にとどまる店舗が目立ち、来店客は少なめだ。店側は感染対策に気を配り、売り場の混雑を防ぐため福袋の販売場所を工夫したり、オンライン販売の取り扱いを増やしたりしている。
　京王百貨店新宿店（東京）では予定より３０分早い午前９時半に開店し、開店前の行列客数は昨年の約３割だった。
　三越伊勢丹は伊勢丹新宿本店（東京）で取り扱う福袋の９割以上をオンライン販売にした。２日の開店前に新宿本店に並んだ客数は昨年の約１割の約５００人。都内主要３店の店頭での売上高は前年比で半減したという。２日と３日の福袋の店頭販売を取りやめた日本橋高島屋（同）では、２日の開店時の入店客数が昨年の１割程度だった。

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　一方、元日から営業したそごう・西武の西武池袋本店（東京）では元日の売上高が前年から半減した。感染拡大による来店客減少や、福袋を昨年末から前倒しで販売したことが影響した。