調査団は日本の前田健・国立感染症研究所獣医科学部長を含む各国の専門家10人で構成されている。WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏によると、各団員は5日に中国に向けて出発予定で、うち2人は既に出国したが1人は引き返すことになり、1人は経由地にとどまっている。他の団員も査証(ビザ)の問題で、自国を出る前に足止めを余儀なくされた。
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テドロス氏は中国当局に「調査団(の派遣)はWHOにとって最優先事項だ」と伝達しており、できるだけ早期に調査が開始されることを望んでいるとした。
中国外務省の華春瑩報道局長は6日の記者会見で、国内各地で感染症の発生が相次いでいるため最終許可を出していないと明らかにした。受け入れに向けた協議をWHOと継続しているとも訴えた。
WHOは昨年12月に、調査団を今月第1週に中国に派遣すると発表。調査団は中国入り後、2週間の自主隔離期間を経て、新型コロナが最初に大流行した湖北省武漢市にも入る予定となっている。(共同)