バイデン氏、大統領選当選正式認定　トランプ氏、政権移行約束

　米連邦議会は７日、民主党のバイデン次期大統領、ハリス次期副大統領の大統領選当選を正式認定した。共和党のトランプ大統領は声明で「秩序だった政権移行」を約束し、政権が終わると表明した。上院２議席の決選投票は民主党が全勝し、上下両院で主導権を握った。バイデン氏には追い風となったが、米社会の分断は深刻で２０日の政権発足は前途多難の船出となる。
　上院議長を兼務するペンス副大統領は上下両院合同会議で「暴力に勝利はない」と述べ、トランプ氏の支持者による議事堂占拠を厳しく批判した。民主、共和両党議員も非難した。占拠時、警察に銃で撃たれたトランプ氏支持者の女性１人を含む計４人が死亡した。５２人が逮捕された。

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　合同会議は州ごとに選挙結果を認定する手続きで、ペンス氏はトランプ氏から結果認定を拒否するよう圧力を受けていたが、手続きを進めた。
　一部の共和党議員が西部アリゾナ州のバイデン氏勝利に異議を申し立てたところで、トランプ氏の支持者らが議事堂に乱入。排除後に手続きが再開されたが、異議を唱えると表明していた複数の上院議員が翻意し、当初見込まれた南部ジョージア州では申し立てが成立しなかった。