ハリセンを使ったコントで人気を博したお笑い芸人グループ、チャンバラトリオの元メンバーで俳優、ゆう輝哲也(ゆうき・てつや、本名井上哲也=いのうえ・てつや)さんが4日に敗血症のため、大阪市内の病院で死去したことが7日、分かった。79歳だった。
元所属事務所の吉本興業によると、ゆう輝さんは昨年12月上旬に体調を崩し、同中旬に入院。今月4日に息を引き取った。葬儀・告別式は近親者で執り行われ、後日、お別れの会を予定しているという。
大阪市出身で同志社大中退後、東映に入社し、斬られ役として映画に出演する一方、故高倉健さん(享年83)の付き人も務めていた。
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1968年、病気療養した南方英二さん(享年77)の代役として、「結城哲也」の芸名でチャンバラトリオに加入。主にツッコミを担当し、リーダーの山根伸介さん(享年78)らと殺陣の技術を生かしたコントや、大きな扇子を使った「大阪名物ハリセンチョップ」などの芸で人気を博し、76年には上方漫才大賞を受賞した。
ゆう輝さんは83年に同グループを脱退。90年に復帰したが再び脱退すると、その後はこわもての風貌を生かし、映画「極道の妻たち」に出演するなど俳優として活躍。
Vシネマシリーズ「難波金融伝 ミナミの帝王」では、俳優の竹内力(56)が演じる主人公の高利貸、萬田銀次郎にほれ込んで協力する沢木親分役を好演し、当たり役となった。
また、映画やVシネマのプロデューサーとしても活躍したが、近年は仕事はしておらず、芸能活動から遠ざかっていた。