日本を代表するオペラ歌手として知られた岡村喬生(おかむら・たかお)さんが6日、慢性腎不全のため東京都内の病院で死去した。89歳。東京都出身。葬儀は親族で行った。喪主は長男康生(やすお)氏。遺族の希望で香典などは辞退する。
早稲田大でグリークラブに所属したのを機に声楽の道へ。バス歌手として1960~70年代に欧州の歌劇場で活躍した。帰国後はオペラやコンサートのほか、俳優としてNHK大河ドラマ「徳川慶喜」、伊丹十三監督の映画「静かな生活」などに出演。テレビ朝日系「ミッドナイトショー」では司会を務め、エッセーも執筆して幅広く活動した。
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2011年にイタリアで、プッチーニ作曲のオペラ「蝶々夫人」の日本文化への誤解を正した改訂版を上演し、プッチーニ賞を受賞した。「NPOみんなのオペラ」芸術総監督。著書に「ヒゲのオタマジャクシ世界を泳ぐ」など。