綿引勝彦さん死去 妻・樫山文枝「この一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした」

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綿引勝彦さん死去 妻・樫山文枝「この一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした」
1998年放送のTBS系「天までとどけ7」でほのぼの夫婦を演じる綿引さん(左)と岡江さん(c)TBS【拡大】
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 TBS系ドラマ「天までとどけ」シリーズなどで知られる実力派俳優、綿引勝彦(わたびき・かつひこ)さんが昨年12月30日午後0時54分、膵臓(すいぞう)がんのため亡くなっていたことが13日、分かった。75歳だった。所属事務所によると、3年にわたり闘病しており、葬儀は親族のみで執り行われた。喪主を務めた妻で女優、樫山文枝(79)は文書でコメントし、「この一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした」と悲しみをこらえた。
 コワモテだけど優しくて頼りがいのある一家の大黒柱-。1990年代のパパ、ママたちを勇気づけた大家族ドラマ「天までとどけ」シリーズで等身大の父親像を演じた綿引さんが、人知れず昨年末に旅立っていた。

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 綿引さんは2018年8月に膵臓(すいぞう)内の嚢(のう)胞除去手術を受けた際、進行性のがん細胞が発見された。19年12月に肺に転移し、昨年2月に本格的な化学療法を開始していた。
 関係者によると、厳しい副作用に耐えながら治療を続けきたが、寛解には至らず。昨年11月に治療を中止し、その後は妻・樫山の献身的なサポートで穏やかな生活を送っていたが、同12月25日に容体が悪化して再入院。最後は、愛妻と関係者に見守られ、眠るように息を引き取った。葬儀は喪主を樫山が務め、近親者のみで済ませた。お別れの会は未定という。
 劇団民藝の主演女優、研究生として出会い、1974年に4歳下の綿引さんと結婚した樫山は、文書で頑張った夫について報告し、「足かけ三年の療養でしたが、『どなたにも病気のことは、言わないでほしい』と本人の強い意志」があったと説明した。
 闘病中は家と信州の山小屋を行き来し、将棋を楽しんでいたといい、「夢うつつの中で、将棋を指していたのでしょうか、『投了すると伝えてくれ』とつぶやいたのですが、これで人生を投了するということでもあったのでしょうか」と夫との別れを回想した。
 大学を中退し、演技の世界に飛び込んだ綿引さんは、自他ともに認める迫力あるコワモテの風貌を生かし、ヤクザ映画などに多数出演。長い下積みを経て、人気ホームドラマ「天までとどけ」シリーズ(1991~99年)で新聞記者として奮闘しながら13人の子供を育てる良き父親役を熱演し、新境地を開いた。
 実生活で子供はいなかったが、「収録でも子供たちを本気で怒るし、本気で笑う」と臨んだ結果、母役の故岡江久美子さん(享年63)とともにハマり役となり、全国区となった。
 昨年4月に「天まで-」で夫婦役を演じた岡江さんが新型コロナウイルスによる肺炎のため死去。わずか8カ月後に自身も旅立ってしまった。
 遺作は、脳梗塞で倒れる農家の父親役を演じた今春公開の映画「種まく旅人 ~華蓮のかがやき~」。いぶし銀の演技は永遠に人々の心に残る。
綿引 勝彦(わたびき・かつひこ)
 1945(昭和20)年11月23日生まれ、東京都出身。日大藝術学部を中退し、65年に劇団民藝に入団。85年に退団後は「首領を殺った男」などの仁侠映画の悪役を中心に活躍していたが、91年スタートのTBS系昼帯ドラマ「天までとどけ」の父親役で全国区に。99年には任天堂「ポケモン」のCMに出演し、「ポケモンおじさん」と親しまれた。「徳川家康」などNHK大河ドラマにも多数出演。2005年に胸部大動脈瘤を患ったが、復活。妻は66年のNHK連続テレビ小説「おはなはん」のヒロインを務めた樫山文枝。173センチ。

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 綿引勝彦さん死去 妻・樫山文枝「この一年はふたりで寄り添えたのが幸せでした」