トランプ米大統領の支持者による連邦議会議事堂襲撃を受け、国防総省は15日、バイデン次期大統領の就任式が開かれる首都ワシントンに最大2万5000人の州兵を投入することを決めた。中心部は大統領警護隊(シークレットサービス)の指揮で要塞化が進んでいる。武装行動を計画中とされるトランプ支持者の動向を政府が必死に追跡する異例の厳戒態勢だ。
ワシントンには14日、州兵約7000人が展開。連邦議会議事堂やホワイトハウス周辺にバリケードが築かれ、15日は上空を治安当局のヘリコプターが旋回した。
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20日の就任式でバイデン氏は、議事堂前で宣誓する。そこに面した緑地帯「ナショナルモール」は高いフェンスで囲まれ、軍の装甲車両や重武装の兵士が警戒。さらに地下鉄の駅を閉鎖し、首都に通じる道路や橋を通行止めにする予定だ。
6日の襲撃では暴徒化したトランプ氏支持者らが、選挙でのトランプ氏敗北を認めたペンス副大統領を「絞首刑にしろ」と叫びながら議事堂に乱入。ワシントン・ポスト紙によると、警護隊の誘導で避難するペンス氏まで約30メートルに迫っていた。(共同)