大学入試センターや関係者などによると、この受験生は16日に東京都内の試験会場で、最初に実施された地理歴史・公民の試験時からマスクで鼻を覆っていなかった。試験監督が覆うように6回求めたが受験生は応じず、次は不正行為になると伝達。午後の英語・リーディングの試験中に不正行為での失格を告げて退席を求めた。
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その後、トイレに移動してしばらく出てこず、会場側が警察を呼んだ。個室を施錠し、説得にも応じなかったため、警察官が上部付近から個室に入り、16日午後10時ごろ現行犯逮捕した。
萩生田光一文部科学相は19日の閣議後記者会見で「他の受験生に精神的な影響を与え、看過できない状況だったと聞いている。失格は適切な措置だった」と強調。「着用が難しい場合は、事前申告してもらえれば柔軟に対応している」と述べた。文科省は、鼻と口を確実に覆うことは政府として啓発しており、試験監督の指示に従わないのは不正行為に当たるとした。